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「裏庭」 【一言感想】:お母さんもお祖母ちゃんも昔は少女だったのよね。 「西の魔女が死んだ」から、梨木香歩タン連読。 ファンタジーで児童書で現代小説。もりだくさんなのにコンパクトにうまくまとまった、納まりの良いきれいなお話でした。 基本的に私の好きな、不意にこの世界から異世界へととばされて、なすべきことをなし、成長して帰ってくるという物語なのですが、その試練が新しかった。主人公は決してダメな子じゃなくて、ただ、イヤだったことを直視するのがイヤなだけの子。いやその年なら普通に忘れたことにするって、みたいなことを、試練の場でがつがつ突きつけられるのに、大人としてはちょいとヘビーな気分になりました(汗) あと、お母さんも、お祖母ちゃんも少女の頃があったのよ、ということを、こんなにキレイに表現されていたお話は珍しいと思いました。こういう雰囲気いいなー。 あと言葉遣い表現のマニアな私にとって、「裏庭」から帰ってきた時の照美の瞳が、「ギラギラ」だったのがすごい驚きました。成長して帰ってきた子の瞳が、「キラキラ」じゃなくて「ギラギラ」で、母親もびびらせるほどだったというあの表現がすごい。そして成長したことによって、「ママならこんなもんだろうな」と思う娘の感想もすごい。もうこのシーンだけですごいゾクゾクしましたね。 手持ちの本を消費したら、読みつくしたい気分になった、久し振りの作家さんです♪
by suz_suz
| 2006-08-04 17:13
| 読書
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